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この記事はなかなか人材不足が解消されない飲食店向けの記事です。

読めば、御社の人材不足を緩和するヒントが入っているかもしれません。

こんにちは!レフコア山田です!

今年も残すところ2ヶ月となりましたが、

例年、この時期になると現場で一番不安視されるのが人材不足です。

今日はその人材不足の回避方法をご案内したいと思います。

目次

  1. 飲食業界の人材不足の現状
  2. 行動制限のない年末
  3. 人材不足を回避する4つ方法
    • 求人で差をつける
    • DXで人材不足を補う
    • 飲食店向けのスポットバイト
    • 人材の質を高めて底上げする
  4. まとめ

飲食業界の人材不足の現状

飲食業に従事する人であれば、誰もが直面したことのある問題

それが人材不足です。

総務省の速報によると飲食従事者の数は2022年7月の段階で376万人となっています。

「サービス産業動向調査」

https://www.stat.go.jp/data/mssi/kekka/pdf/m202207.pdf

これは2019年平均値の416万人に比べて約10%近い労働人口の減少になっています。

現場感での感想を言うと、2019年の段階で人が足りてなかったのに、

10%も減少してたらそりゃ店も回りませんわ〜

という印象です。

要因としてはコロナ禍で削減したアルバイトを補充しきれない。

さらに補助金なども打ち切られたため、資金繰りにも苦しくなかなか積極採用に出れない

飲食企業が多いことが原因と考えられています。

行動制限の年末

さらに今年は行動制限がなくなり街でもイベント事を楽しむ人たちの姿が目につきます。

すでにハロウィンイベントは3年ぶりの制限なしの開催がされました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/fc76495ffb8f9c8fc3e3f44b6a24a29744c186c7

USJやディズニーでもコスプレイベントが開催されるなど、

今までの鬱憤を晴らすかのように、各方面で催し事が企画されています。

働き方にも異変が

さらに東京都ではテレワーク実施企業数が2.3%減少し、オフィスに少し人が戻りつつあります。

JR東日本の利用状況報告でも2021年以降、乗車数は増加傾向にあります。

参照:東京都テレワーク実施調査結果路線別平均通過人員推移グラフ

体感として、店舗の予約もここ2年は多くて4人程度の予約が多い印象でしたが、

8名以上の予約も増えており、今年は忘年会の開催を実行する企業も増えてきそうな動向です。

コロナ前ほどにはならないまでも、昨年よりお客様の外出意欲は高く、

また団体での会も多くなる一方、欠員補充のできていな飲食店にとっては、

人材不足の煽りを受ける冬になりそうです。

人材不足を回避する4つの方法

人材採用で差をつける

当たり前のことですが、採用活動によって欠員補充をする

これが人材不足を解消する何よりも望ましい形です。

しかし、それができればこの記事自体が必要ないと言うことになります。

実際に今東京都渋谷区のアルバイト平均時給は1,172円となっており、

深夜にになると1,200円をゆうに超えてくるアルバイトも多く見受けられます。

もはやアルバイト争奪戦のマネーゲームです。

そこに参戦するにも採用経費+ランニングコストがかかってしまいますので、

そちらを少しでも軽減できるような方法をご案内いたします。

賄いで差をつける

アルバイトの楽しみの一つが賄いですが、

学生アルバイトの多くが、出された賄いをインスタやTwitterにアップしています。

学生のTwitter、インスタなどは鍵アカウントになっており

親しい友人しか見れませんが、

一方で友達の職場の賄いが羨ましいという理由でアルバイトにはいってきてくれたという例もあります。

それにいくら賄いとはいえ毎回同じものでは、アルバイトも飽きてしまうので、

賄いに工夫をしてアルバイトの周りの友人を獲得するという方法を取るのもいいかもしれません。

広告よりも雰囲気のわかるSNS

上記の賄い同様に、アルバイトが気にするのが職場の雰囲気です。

求人広告でも顔出しの求人の方が応募率が高いと言われています。

しかしアルバイト募集のハッシュタグで検索してもなかなかスタッフの様子などがわかる投稿はありません。

ここが逆にチャンスになると思います。

顔出しは少し恥ずかしいですが、背に腹は変えられません。

これを機に顔出し投稿してお店の雰囲気をバンバン発信していきましょう!

インセンティブを拡張する

時給もそうですが、お金に関してはない袖は振れません。

しかし、目標達成のインセンティブならいかがでしょうか?

アルバイトも含めて、KPIを設定して売上を取りに行くことにより

目標意識も高まりチームワークも良くなります。

「目標まであと1杯!」と息を巻いてラウンドしてくれるアルバイトは何者にも変え難い人材です。

またそういった経験は必ず人に話したくなるものです。

その会話から新しいアルバイトの獲得もできるかもしれません!

是非インセンティブの導入もご検討ください!

DXで人材不足を補う

飲食店のDX関連記事はこちらもご覧ください

業態別飲食DXの提案

service.reci-pro.com/recipro-blog/577/

昨今、バズワードとして持て囃されているDXですが、

飲食業にも間違えなくDXの波は押し寄せてきています。

iPadレジから始まり、顧客台帳、QRオーダーなど多岐に渡ります。

その中でも特に人材不足を補うのに有用なDXツールはQRオーダーです。

私山田の体感ではありますが、QRオーダーを導入するメリットを記載します。

  • 呼出で作業を中断しない
  • 客単価のアップ
  • オーダーがまとめて入るので作業効率が良くなる

体感としては上記の3点が大きなメリットだと思います。

呼出で作業を中断しない

一番大きいのがこの呼出の対応です。

作業中の呼出はかなり作業を圧迫します。

オーダーのメイク中に呼び出されたりすると、最少人数でお店を開けている場合は、

調理スタッフもホールに出ざるをえません。

そのため炒め物など火入をする調理は後回しにせざるを得ないという状況になります。

しかし呼出を回避できるということはホールに割く労力が大幅に削減できることになります。

これは私が実際にお店に立っていて一番良いと感じたところです。

調理に集中できるだけでも精神的にも楽になります。

客単価のアップ

意外かと思われますが、QRオーダーの導入で客単価が約20%ほど向上しました。

担当営業からの案内で、話は聞いていたのですが、

実際に目の当たりにするとここまで効果があるものかという感想でした。

正直いうと私自身サービスにはそこそこ自身を持っていてお客様に対して

積極的な案内、オーダーの回収などできていると思っておりましたが、

まだまだ甘いということを実感しました(涙)

QRオーダーだと慌ただしい店内でなかなかオーダーできないまま

ほっとかれていたオーダーも自分のペースでオーダーできるということなのでしょう。

人材不足を補いながら売上も向上し、顧客満足度も上がる一石二鳥のツールと言えます。

オーダーがまとめて入るので作業効率が良くなる

皆様も経験あるのではないでしょうか?

配膳に行ったテーブルからオーダーをもらい戻ってきたら、

再度オーダーをもらう。

『まとめてオーダーしてくれよ!』って思うあれです。

お客様もタイミングがあるのでしょうがないとは思いますが、

人手の足りてないお店にとっては大きな死活問題です。

QRオーダーだと、お客様のリーダー的な人が音頭をとってオーダーを入れてくれるので、

注文の取りこぼしがなくまとまった形でオーダーが入ってきます。

これはまさに願ったり叶ったりの状況です。

QRオーダーのデメリットでいうと、顧客接触回数の低下が挙げられますが、

客単価も上がり、オーダー数も増えていることを考えると、

今の飲食店のニーズは細やかな接客というよりかは、スムーズな配膳、バッシング、

必要以上に立ち入らない距離感が求められているのかもしれません。

飲食店向けスポットアルバイト

最近では飲食店向けのスポット派遣などのサービスも充実してきています。

タイミーやLINEスキマニなど、

人材不足の飲食店と時間のある学生やワーカーをマッチングするサービスが増えています。

これは時代背景として、隙間時間の活用やワーカーシェア、副業の増加などが

原因として考えられます。

時間当たりの単価は通常のアルバイトよりもかなり割高ですが、

一方で経験者などがマッチングできれば、急場は凌げますし、

どうしても手が足りない時には活用することも視野にいれた方が良いかもしれません。

また、有料にはなりますが、ワーカーさんを採用することも可能なツールもあるようなので、

お互い、気に入った場合には採用して長期的に働いてもらえるのも良いところです。

一期一会ではなかなかお店の戦力アップにはなりませんが、

同じワーカーさんが何度も来てくれれば、お店にとっては大きな力になってくれます。

また、余剰人員を抱えなくて良いのも飲食店としては大きなメリットではないでしょうか。

奥の手として是非この年末の利用をご検討ください!

人材の質を高めて底上げする

最後は教育投資です。

人材の質を高めることにより時間当たりの生産性を上げて、

少人数でもお客様に対応できるようにする方法です。

人材の質を高めすには以下の点が必要不可欠です

  • マニュアル、レシピの明示をし、属人作業を一般化する
  • 整理整頓とオペレーション改善

以上の2点に関して記載します。

マニュアル、レシピの明示をし、属人作業を一般化する

こちらは飲食店の現場によくあることだと思いますが、

同じ会社にも関わらず、作業工程がバラバラ、ローカルルール満載で

ヘルプに行ったアルバイトが怒られて帰ってくるということもあると思います。

飲食店はそのお店の店長の考えがお店に色濃く反映されるため、

あってはならないことですが、同じ料理なのに調理の仕方がお店によって違うことなども良くあります。

作業やレシピが属人化していると、現場が混乱し、特定の人間しかできない作業が発生します。

それは結果的に人材不足を加速させ、休暇が取れないなどのトラブルを起こします。

作業、ルール、オペレーション、レシピ、全ての属人性をなくし、

一般化することによって社員の店舗異動などもスムーズにいきます。

マニュアル作成やレシピの整備など徹底した管理を心がけましょう。

整理整頓とオペレーション改善

一般化の話と重複するところもありますが、

整理整頓とオペレーション改善も非常に重要です。

私も色々な店舗の営業に入りますが、一番困るのが『物の場所がわからない』です。

オペレーションをしっかりと見直しながら、

整理整頓をすることにより、一般化がより簡単になり、

少ない人員でも店舗を回しやすくします。

置き場などの物理的な制約はあるにせよ、

一連の流れを意識して、受注→メイク→ディシャップ→配膳の流れをいかにスムーズにするかを

改めて考えてみましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?

ここまで読んでいただき、何か人材不足を解消するヒントを見つけていただければ嬉しいです!

キーポイントとしては以下の通りです

  • 採用は媒体だけでなくSNSを意識した仕組みを作る
  • QRオーダーなどのDXツールは早めに導入する
  • どうしても人材が足りない場合はワーカーとのマッチングアプリを活用する
  • 日々、属人性を排除して誰もできる一般化を目指す

この4点が大きなポイントになります。

これからくる年末に向けて人材不足を解消し3年ぶりの年末のん賑やかな営業を楽しみましょう!

それでは今日はこの辺で。

最後まで読んでいただき誠にありがとうございました!

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